旅先のカード払い、自分の国の通貨で払うと?
レジの前の、ひとつの質問。
旅先のレジやATMで、カードの画面が聞いてくる。「現地の通貨で払いますか、あなたの国の通貨で払いますか」。その質問の中身と、答え方で変わる値段を見る。
30秒要約
- 自分の国の通貨で払うと、その場で店側が両替する(動的通貨換算)。レートにはたいてい上乗せがある。
- 欧州の消費者団体がまとめた調査では、ノルウェーの銀行の1,500件で上乗せは平均7.6%、最大12.4%だった(2016年)。
- EUは、両替の上乗せを欧州中央銀行の参照レートに対する割合で示し、支払いの前に見せるよう義務づけている。カード会社の規則も、選ばせること、誘導しないことを求める。
画面が聞いてくる、ひとつの質問。
現地の通貨で払うか、自分の国の通貨で払うか。選べるのは、あなただ。
どちらの通貨で払いますか?
現地の通貨を選ぶと
両替は、あとであなたのカードの発行会社がする。
自分の国の通貨を選ぶと
その場で店側が両替する。レートにはたいてい上乗せがある。
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店側の両替
自分の国の通貨を選ぶと、その場で店やATM側の業者が両替する。これを「動的通貨換算」と呼ぶ。
カード会社の規則
Visa は、店やATMは両替を受けるか断るかをあなたに選ばせ、代わりに選んではならず、文字の大きさや色で選択を誘導してはならないとしている。また、両方の通貨での金額、使う為替レート、上乗せを示すよう求める[1]。
答え方で、値段が変わる。
店側の両替には、たいてい上乗せがある。
ノルウェーの銀行が調べた、店側の両替の上乗せの平均(1,500件、2016年)
最大は12.4%。欧州の古い調査で、いまの国や店に当てはまるとは限らない。
ヨーロッパは、上乗せを見せる決まり。
EUでは、両替の上乗せを、欧州中央銀行の参照レートに対する割合で示さなければならない。
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EUの規則
EUの規則2021/1230は、カードで払うときの両替の費用を、欧州中央銀行の最新の参照レートに対する上乗せの割合で示すよう定める。支払いの前に、支払先の通貨での額と、自分の口座の通貨での額を示し、支払先の通貨で払ってあとから自分の銀行が両替する選び方もあることを伝えなければならない。支払いのあとには、上乗せを知らせる電子の通知も届く[3]。
ほかの地域では、カード会社の規則が頼り。
EUのような法律がない国や地域では、カード会社の規則が表示を支えている。
レジの前で見る、三つの数字。
画面に並ぶはずの三つの数字を、目盛りとして置いておく。
次の問い
NEXT QUESTION建物のない、世界最大の市場。NEXT QUESTION百五十余りの財布を、世界は手放さない。FIELD NOTESの表紙棚を見る →この記事で言えないこと
- いまの世界の店側の両替の上乗せの平均。公的な最新の統計は見つからなかった。
- EU以外の国や地域の法律の決まり。