ドルは、なぜ世界の中心?
世界の通貨が、ドルで話す理由。
外国為替の取引のほとんどで、片側に米ドルがいる。国がしまっておく外貨も、半分以上はドルだ。ドルが世界の共通語のように使われている姿を、数字で見る。
30秒要約
- 2025年4月、外国為替の取引の89%で、売りか買いの片側に米ドルがいた(国際決済銀行)。
- 世界の外貨準備のうち、米ドルは57.13%。ユーロは20.03%、円は5.44%、人民元は1.99%(2026年第1四半期、IMF)。
- ドルの割合は、為替の動きでも上下する。2026年第1四半期に増えた分の約半分は、ドル高による評価の変化だった。
取引の、ほとんどの片側に。
二つの通貨を交換するとき、その片側にたいてい米ドルがいる。
外国為替の取引で、片側に米ドルがいた割合(2025年4月)
一つの取引に通貨が二つあるので、合計は200%。
国の引き出しでも、半分以上。
国がしまっておく外貨のうち、半分以上が米ドルだ。
世界の外貨準備に占める米ドルの割合(2026年第1四半期)
ユーロは20.03%。
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通貨別の割合
IMFの統計(COFER)によると、2026年第1四半期の世界の外貨準備に占める割合は、米ドルが57.13%、ユーロが20.03%、円が5.44%、人民元が1.99%だった[2]。
割合は、為替でも動く。
ドルが高くなれば、ドルで持つ分は大きく見える。
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評価の変化
IMFは、2026年第1四半期にドルの割合が56.42%から57.13%に上がったうち、約半分はドルがほかの通貨に対して少し高くなったことによる評価の変化だったと説明している[2]。
数え方も、変わった。
IMFは2025年から、世界の外貨準備のすべてを通貨別に示すようになった。
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配分されていない分
IMFは2025年第3四半期の統計から、通貨別の内訳がわからない「配分されていない」部分をなくし、2000年までさかのぼって、世界の外貨準備の100%を通貨別に示すようにした[2]。数え方が変われば、昔の数字との比べ方も変わる。
この先を読むための、目盛り。
ドルの位置を読むための目盛りを置いておく。
次の問い
NEXT QUESTION国の引き出しにしまわれた、他人のお金。NEXT QUESTION建物のない、世界最大の市場。FIELD NOTESの表紙棚を見る →この記事で言えないこと
- ドルが中心にいる理由を一つの数字で示す資料。この記事では、使われ方の数字だけを示した。
- 貿易の請求に使われる通貨の世界の割合。